とにかく判断が速く、正確。
疲れているはずなのに、覇気を感じ、話される言葉もポジティブで、落ち着いている。
攻めているのに、ギスギスしない。
そのような経営者の方が、おられます。
そのような方々にお会いする度に、尊敬の念を抱きます。
私は、彼らが特別に“根性がある”から、“強靭な精神の持ち主だから”だとは思っておらず、むしろ逆であると考えています。
調子がいい経営者ほど、身体の「違和感」を見逃さない。
大ごとになる前に異変に気づき、静かに速やかに微調整を入れている。
今日はその話です。
派手な筋トレの話ではありません。
しかし、経営や組織の運営、また人生のさまざまな場面にも直結します。
不調というものは、いきなり倒れたり、痛みがきたりするものではなく、何らかの予兆が表れている事が多いです。
例えば、
呼吸が浅い
眠りが薄い
朝の立ち上がりが重い
集中が切れるのが早い
いつもよりイライラが出やすい
というような形で、少し前の段階で“軽い違和感”を感じます。
「内受容感覚」という、「体の内側の信号(心拍・呼吸・緊張など)を感じ取る」という言葉があります。
難しい言い方ですが、要するに「体の小さなサインに気づく力」です。
この力がある人ほど、壊れる前に手を打てる。
これは、組織運営などにおけるの“リスク管理”と似ています。
コンディショニングに関して、「寝たら治る」という非常にシンプルで分かりやすいです言葉をよく耳にします。
睡眠について、“断定”はしませんが、「睡眠が短い=必ず仕事のパフォーマンスが下がる」という単純なものでもなさそうです。
ただ、睡眠時間や睡眠の質(睡眠の断片化など)が、実行機能(計画・抑制・柔軟性など)と関連する可能性は否定できません。
つまり「睡眠時間が短いとパフォーマンスが下がる」というより、「良質な睡眠は良いパフォーマンスにつながる」という事です。
ここで言いたいのは、
気合や気持ちでカバーできるのは事実。
でも気合や気持ちで“回復”はしない。
という事です。
睡眠不足も厭わずバリバリ仕事をする事ができても、根本的な不調を改善させたり回復させたりはできない。
だからこそ、“違和感”の段階で何らかの方法で整える価値がある。睡眠もこの何らかの方法の一つです。
経営判断の前に、まず自分を整える。
自分自身のコンディションが良いからこそ、前向きでポジティブな経営判断が下されます。
運動というと、どうしても「筋肉」「メンタルストレングス」「努力」というイメージで語られがちですが、私は少し違う見方をしています。
運動は、私達の人生における調整ツールであると考えます。
WHO(世界保健機関)やCDC(世界疾病予防管理センター)が示す目安として、成人は
週150〜300分の中強度の運動(同等の高強度でも可)
筋力トレーニングは週2日以上
が推奨されています。
しかし、ここで大事なのは「その運動量を守れない自分を責めない」こと。
CDC自身も、「この150分は分割可能である」と案内しています。
つまり、
「運動は完璧でなくても良い。調整ツールとして”マメに”、”うまく”使えば良い」
30分×5日が無理なら、10分×15回でもいい
週2回の筋トレが無理なら、まず週1回から始めて“維持”を覚える
ジムに行けない週があっても、そこで“ゼロ”にしない
この、ある意味“運用感覚”は、経営者の方々は得意なのではないでしょうか。
※医療的な判断が必要な症状(強い息切れ・胸痛など)は別です。その場合はここで判断できません(不明)ので、医療機関の受診が前提です。
調子がいい経営者ほど、身体の“違和感”を見逃しません。
そして運動は、「鍛える」ためだけでなく、自分を整え、役割に最適化するためのツールとして使えます。
あなたが変わる主体で、運動はツール。
私は指導者ではなく、その運用を隣で整える伴走者。
その立ち位置で、淡々と積み上げます。
