ここまでの連載では、身体と判断、身体と組織、身体と余裕についてお話ししてきました。
ただ、ここで一つ疑問が残るかもしれません。
「実際に企業では、何をしているのか?」
今日は、その点を具体的にお伝えします。
フィットネスと銘打っている以上、最終的には体を動かすこと、つまり運動は行なってまいります。
しかし、企業様やクライアントの方々からお声がけいただいて、初回のセッションの冒頭からいきなり筋トレを始めることはあまりなく、次の様な手順でスタートすることが多いです。
最初に行うのは、
経営者・管理職の身体状態の確認
業務負荷の構造のヒアリング
姿勢・呼吸・可動域のチェック
です。
『アセスメント』と呼ばれる、「現状把握」がまず最初に行われるわけです。
身体を見ると、“働き方”や“日々の過ごし方”が見えてきます。
…呼吸が浅い。
…肩が上がっている。
…座位時間が極端に長い。などなど。
それは個人の問題ではなく、業務設計の問題であることも少なくありません。
企業向けセッションでは、ウォーミングアップのエクササイズを行なった後、主に以下の手順で進めてまいります。
浅くなった呼吸を整えるだけで、首や肩の緊張は大きく変わります。
実際、横隔膜を意識した呼吸トレーニングは、自律神経のバランスと関連があることが示唆されています。
(※研究は進行中の領域もあります)。
この「呼吸トレーニング」と体幹のエクササイズは大変相性が良いため、その後のトレーニングの質を高めるためにも、「呼吸と体幹」を冒頭に行うことが少なくありません。
私は週に一回、ある企業様の創業者チームのお一人の方のパーソナルトレーニングを担当しているのですが、ある日のウェイトトレーニングの途中、呼吸の方法を少し変えていただいただけで、トレーニング中のフォームが随分安定し、また適切な呼吸によって体幹が安定し、結果「長年苦しんでいる腰痛も改善しつつある」との事です。
脊柱の可動性
股関節の動き
肩甲骨の安定性
これらはデスクワーク中心の職種で特に重要です。
WHOが推奨する週150分の中強度活動も、こうした基礎機能があってこそ意味を持ちます。
長時間のデスクワークの椅子に座った姿勢は、膝は曲がり、股関節も曲がり、背骨も丸い状態になり、この状態で長時間PCのモニターを凝視する時間が続きます。当然体にとっては「不自然な姿勢」な訳です。
当然その形で体が固まってしまい、次に立ちあがろうとした時腰に違和感を覚えたり、肩や首のこりが現れたりします。
それらの違和感に気づかなかったり、気づいていながらスルーしてしまうと、本格的な腰痛に繋がります。
特に企業様では、複雑なメニューは行いません。
ヒップヒンジ
プッシュアップ
スクワット(段階設計)
この3つを、各人のレベルに合わせて、さまざまなバリエーションも交えながら行います。
目的は筋肥大ではありません。
身体を大きく適切に動かすことで、崩れにくい身体を取り戻すこと。
経営者の方には、さらに踏み込みます。
睡眠状況
疲労の回復スピード
判断が鈍る時間帯
会議前の身体状態
など、踏み込める部分は踏み込ませていただきながら、現状の確認をさせていただきます。
そして、
週1回のパーソナルセッション
日常で行う3〜5分の調整ワーク
月1回の状態確認
という形で整えていきます。
特別なことはしません。
大切なのは「継続」です。個別性を見ながら、クライアントの方々にとっての「持続可能」な運動プログラムをご提供します。

経営者向けパーソナルトレーニングセッション。呼吸と姿勢を整えながら、無理のない強度で身体機能を高めていく。
フィットネスの目的は、
「一時的に盛り上がること」ではなく、
「働き続けられる状態を作ること」です。
ハードなワークアウトで追い込むことよりも、
呼吸
可動域
余白
を取り戻すことを優先します。呼吸と可動域をしっかり制御した適切なトレーニングを行うことで、身体的の余裕が生まれそれは思考にも良い影響を及ぼ酢結果となります。
身体が整うと、
会議中の姿勢が変わる
声のトーンが変わる
表情が変わる
それは静かですが、確実に組織へ波及します。
健康経営優良法人の認定取得や、福利厚生の制度設計も重要です。
しかし、その前に必要なのは、経営層の皆様後自身に「身体の変化」を体感していただく事だと考えます。。
現在、経営者・管理職層の皆様の
個別コンディショニングセッション
90分運動セッション
企業内継続運動プログラム(月1回)
などを行っています。
内容についてのご質問、お問い合わせなどは
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からお問合せください。
思想だけでなく、実装も。
身体から始まる経営改善、お手伝いさせていただきます。