2026/07/05
こんにちは。ライフパフォーマンスコーチの前田です。
くまスポでは「フィットネスの向こう側」をテーマに、運動・栄養・休養を通じて、魅力的で快適で丈夫な身体、そして人生そのもののパフォーマンスを高めるための情報を発信しています。
このブログでは、「睡眠を良くすること」を目的にするのではなく、睡眠やリカバリーを通じて、仕事や趣味、家族との時間をもっと充実させるための考え方や実践法をお届けしています。
今回は、睡眠改善7つの原則の二つ目、
「人間には体内時計がある」
というお話です。
前回は、
「しっかり起きたら、眠くなる」
という睡眠圧のお話をしました。
では、朝しっかり起きるためには何が必要なのでしょうか。
その答えの一つが、「朝の光」です。
実は、人の身体には約24時間周期で働く「体内時計」があります。
この時計の長さは、「約24時間10分」。
放っておくと少しずつ遅れていく性質があるため、毎朝リセットしてあげる必要があります。
そのスイッチになるのが、朝の光なのです。

朝日を浴びることは、体内時計を整え、夜の自然な眠気につながる第一歩です。
朝、カーテンを開ける。
外へ出て空を見上げる。
たったそれだけでも、目から入った光が脳へ伝わり、
「朝ですよ」と、脳に伝えてくれます。
すると体内時計がリセットされ、一日が動き始めます。
睡眠は夜につくられるものではなく、一日の始まりから少しずつ準備されている。
前回お伝えした内容とも、ここでつながります。
朝の光を浴びることで分泌が促される代表的なものに、
セロトニン
があります。
セロトニンは気分を安定させたり、意欲や集中力に関わる神経伝達物質として知られています。
朝日を浴びて身体を動かすと、
「なんとなく頭がスッキリする」
と感じることがありますが、実はこのセロトニンがしっかり仕事をしてくれているのです。
つまり朝日は、その日の夜にやってくる眠気を促すだけではなく、
日中を元気に過ごすためにも欠かせない存在なのです。
そして、朝から働いてくれたセロトニンは、夜になると、睡眠に関わるホルモンである
メラトニン
の材料になります。
一般的には、夜になり周囲が暗くなることでメラトニンの分泌が促され、自然な眠気が訪れます。
つまり、朝日を浴びることは、
夜の眠気の準備でもある
ということです。
睡眠のための準備は朝から始まるというのはこのためです。
朝と夜は別々ではなく「一日」という一本の線でつながっているのです。
「忙しくて朝はそんな余裕がない。」
という方も多いと思います。
事実、朝の慌ただしい時間に、例えばしっかりエクササイズの時間を取るなんて事は、かなりハードルが上がります。
でも、難しく考える必要はありません。
・起きたらカーテンを開ける
・ベランダに出る
・通勤前に5分だけ外を歩く
まずは、それだけでも十分です。
大切なのは、
毎朝、体内時計に「朝ですよ」と教えてあげること。
この積み重ねが、夜の眠気を育て、翌朝の目覚めにもつながっていきます。
私がこの連載でお伝えしたいのは睡眠だけを良くすることではなく、ライフパフォーマンス(人生のあらゆる場面でのパフォーマンス)を上げること。
朝の光を浴び、身体を動かし、その事で生活リズムを整う。
そんな毎日を繰り返し、定着していく事によって、
仕事に集中できる。
休日を楽しめる。
家族との時間に余裕が生まれる。
そんな毎日につながっていけば、それが本当の意味での睡眠改善だと思っています。
もちろん睡眠は人生の目的ではありません。
私たちは眠るために生きているわけではありませんが、
より良い人生を送るための、朝から創りだせるものは多いのです。

朝の過ごし方が、「夜の眠りの質」を決めます。
明日の朝は、起きたらまずカーテンを開けてみてください。
そして、できれば5〜10分ほど外の光を浴びてみましょう。
その小さな習慣が、今日の夜だけでなく、明日の自分にもつながっていきます。
睡眠改善7つの原則、三つ目のテーマは、
「眠たくなってから寝る」です。
「眠くないのに布団へ入る。」
実はこの習慣が、不眠につながってしまうことがあります。
次回は、眠気と入眠の関係について、認知行動療法(CBT-I)の考え方も交えながらお話しします
魅力的で快適で丈夫な、ワンランク上の身体づくりを通じて、人生のパフォーマンス向上をサポートしています。
【お問い合わせ】
一般の方から経営者・管理職層まで、幅広い年代の身体と向き合ってきた経験をもとに、「フィットネスの向こう側」を理念として掲げ、運動を通じて仕事や人生を支える身体の在り方を考え、さらにその先にある健康で幸せな人生を追求し、活動しています。