2026/06/21
こんにちは。ライフパフォーマンスコーチの前田です。
くまスポでは「フィットネスの向こう側」をテーマに、運動・栄養・休養を通じて、魅力的で快適で丈夫な身体、そして人生そのもののパフォーマンスを高めるための情報を発信しています。
このブログでは、「睡眠を良くすること」を目的にするのではなく、睡眠やリカバリーを通じて、仕事や趣味、家族との時間をもっと充実させるための考え方や実践法をお届けしています。
今回のテーマは、「睡眠は夜に作られるわけではない」。
良質な睡眠を考える事は、良質な生活習慣にもつながるというお話です。

睡眠は夜だけで決まるものではありません。朝の目覚めや日中の過ごし方が、その日の夜の眠りを育てていきます。
「皆様、しっかり睡眠をとる為に、どの様なことをされますか?」
その様にお聞きすると、多くの方が思い浮かべられるのは、以下のことの様に思います。
寝る前にスマートフォンを見ない方がいい。
カフェインは控えた方がいい。
お風呂に入るといい…
もちろん、どれも大切なことです。
しかし私はトレーナーとして多くの方と接する中で、「睡眠は夜だけで決まるものではない」と感じています。
むしろ、その日の睡眠は、実は朝から始まっていると言ってもいいかもしれません。
第2回の記事では、「頑張って寝ようとするほど眠れなくなることがある」というお話をしました。
実はその背景には、睡眠そのものに対する考え方があります。
睡眠は、自分の意思でスイッチを押して始めるものではありません。
頑張って入眠するものではないのです。
一日の過ごし方が積み重なった「結果」として、自然に訪れるものです。
眠気に逆らって頑張って起きておく事はできても、バッチリ目が覚めている状態の自分を無理やり寝かしつけるのは無理があります。
だからこそ、夜だけを変えようとしても限界があるのです。
「早寝早起き」という言葉がある様に、私達は「早く寝る事」を優先的に考えます。
しかし「一日の過ごし方の結果としての睡眠」と考えると、基準は「朝」になります。
朝起きる。
カーテンを開けて光を浴びる。
身体を動かす。
食事をとる。
仕事や家事に取り組む。
人と話し、考え、行動する。
…そして夜を迎える。
この24時間の流れの中で、身体と脳は少しずつ眠る準備を進めています。
夜だけ頑張るのではなく、朝から夜までの生活全体を見ることが、睡眠改善への近道です。
睡眠だけを切り離して改善しようとすると、どうしても「何時に寝るか」「何時間寝るか」に意識が向きます。
しかし実際には、
といった習慣の積み重ねが、自然な眠りにつながります。
睡眠を見直そうとした結果、生活リズムや食習慣、運動習慣まで整ってきたという方も少なくありません。
つまり、睡眠改善は生活習慣改善の入り口にもなり得るのです。
とは言え、良質な睡眠には当然、睡眠時間という要素は含まれます。
これが極端に短い場合、日中のパフォーマンスは下がります。
「睡眠不足」というやつです。
私がこの連載でお伝えしたいのは、「睡眠を完璧にしましょう」ということではなく、睡眠を考えることで、生活の中のあらゆる場面でのパフォーマンスを高め、より良き人生を手に入れましょうという事です。
そう考えると、睡眠不足という状態は、この真逆とも言えます。
しっかりと睡眠時間を確保した上で早起きするとなると、早く眠る必要があります。
早く眠る為には、夜の時間帯の無駄を見直す必要があります。
夜の時間帯を効率よく過ごすには、夕方までの時間の効率性も求められます。
昼以降の時間を有意義なものにするために、午前にさまざまな用を済ませる…
と考えると、結局、睡眠を考えることは生活習慣を考えることにつながるのです。
結果的に、その日の夜は自然と心地よい眠気が訪れ、翌朝快適に目覚めます。
その結果、
朝の目覚めが少し楽になる。
仕事に集中しやすくなる。
休日を元気に楽しめる。
家族や仲間と笑顔で過ごせる。
そんな日が少しずつ増えていくことの方が、ずっと大切だと思っています。
一日は、朝始まるのです。
何度も述べている様に、もし睡眠を改善したいと思ったら、夜だけを変えようとする必要はありません。
まずは明日の朝、いつもより少しだけ早くカーテンを開けて、陽の光をあびてみる。
少し早めのペースで歩いてみる。
昼休みには外の空気を吸ってみる。
そんな小さな行動が、今日の夜、そして明日の朝へとつながっていきます。
睡眠は夜につくられるわけではありません。
何度も出てくるように睡眠は24時間の結果です。
その視点を持つだけでも、毎日の過ごし方は少し変わってくるはずです。
ここまでで、「睡眠は24時間の結果である」という土台についてお話ししてきました。
次回からは、睡眠改善の考え方をより実践的に学ぶために、「睡眠改善7つの原則」を一つずつご紹介していきます。
第16回のブログのテーマは、
「しっかり起きたら、眠くなる」
睡眠圧という、人間が本来持っている自然な眠気の仕組みについて解説します。
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