「人に優しくできる日」と、
「何となくトゲトゲしてしまう日」「人に優しくなれない日」ってないですか?。
そして、その違いをあなたならどの捉えていますか。
気分でしょうか。忙しさでしょうか。
それとも、年齢でしょうか。
運動指導の現場で多くの経営者と接していると、もう一つ、はっきりとした違いが見えてきます。
それは、身体の余裕です。
◎優しさは「努力」より「余白」から生まれる
余裕があるとき、人は
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相手の話を最後まで聞ける
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一呼吸置いて言葉を選べる
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多少のズレを許容できる
余裕がないとき、人は
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反射的に返す
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正しさを急ぐ
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後で言い過ぎたと気づく
どちらが良い・悪いという話ではなく、誰にでも起こる、ごく自然な反応です。
そしてこの余裕は、気持ちだけで作ろうとしても戻りにくいものです。
◎身体は、いちばん正直な土台
眠りが浅い。
肩や首が重い。
呼吸が詰まる感じがある。
こうした状態のとき、これらの症状が出ているという自覚があるかどうか、また「今日は少し余裕がないな」と気づけるかどうか。
その気づきがある人ほど、無理に踏み込まず、無意識に調整を行います。
運動は、ここで「調整ツール」としての役割を担います。
運動そのものは人格を変えるものではありませんが、ただ、身体に余白を取り戻すための手段にはなり得ます。
前回の当ブログでも触れたWHO(世界保健機関)やCDC(世界疾病管理予防センター)が示す成人が行うべき運動量の目安は、鍛えるためというより、
“崩れにくい状態”を保つための目安”と考えると分かりやすいでしょう。
◎経営者の状態は、静かにチームへ伝わる
トップの空気感や状態は、会議室の空気、言葉の温度、沈黙の質としてそのままチームに伝わります。
声を荒げなくても、ピリつきは伝わる。
何も言わなくても、安心感は伝わる。
逆も然り。
空気感染の様に、または大気汚染の様に、ネガティブな空気感はチーム内に広がります。
だからチームの雰囲気が揺れたとき、一度だけ、この様な問いを持ってみてほしいのです。
『最近、自分の身体は整っているだろうか。』
これは反省ではなく、
**経営判断と同じ「現状確認」**です。

◎変わるのは人。運動は、その支え
人は、何かによって変えられるものではありません。
変化は、いつも本人の内側から起きます。
運動は、その変化を起こすための数ある選択肢やきっかけ、またはツールの一つです。
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判断の精度を保ちたい
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チームに安心感を渡したい
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家でも仕事でも、同じ自分でいたい
そう考える人にとって、
身体を整えることは、
自分と周囲を守るための静かな投資になります。
私は仕事柄、競技者と接する事もありますが、身体の優位性がある選手や競技への適正化がうまくいっている選手は、当然プレーにおいてもメンタル面でのゆとりや適正化もできている様に思います。
経営やチーム運営も、それによく似た側面がある様にも感じます。
◎これに対する否定的な考え
これらに対し、優しさは性格や価値観の問題で、身体とは別であるという反対意見も当然考えられます。
- 身体が整っていても、人間関係がうまくいかない例は存在する
この指摘は事実であり、否定できません。
しかし、身体は人格を決めないが、発揮しやすさを左右するということは十分考えられます。
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身体は“原因”ではなく“条件”
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条件が整うことで、その人らしさが表に出やすくなる
と言う事が言えるのではないでしょうか。
◎結論
身体が整うと、人は無理をしなくても、少しだけ優しく振る舞える状態になります。またその環境が整います。
それは性格の話ではなく、心の余裕の話です。
経営者の余裕は、そのままチームの空気になります。
だからこそ、自分を整えることは誰かのためにもなり得るのです。
静かに、確実に。
